梓川村の道祖神


安曇野の中で一番南に位置する梓川村は、その名の通り梓川に沿ってその北側に広がって
います。ここではその村の道祖神を紹介します。


氷室
寛政12年
中塔 八景山(やけやま)
明治19年
北北条
(文政**年)
小室
(文久3年)
南北条 下立田 小室2
(文久3年)

ここ梓川村の道祖神は氷室辺りの平地の物、小室から立田の西の山沿いに有る物
と見に行くと気配が違って楽しめます。その一部をご紹介します。

小室・南北条 この二つの道祖神が梓川村を象徴する道祖神でしょう。一つの石に「道祖」の文字と双体像が彫られています。双体像は珍しい扇型の中区の中に小室は酒器像が、南北条は正面向きの酒器像が有ります。他では見られない双体道祖神です。
中塔 これも珍しい物です。普段着の男神・女神で、女神が男神の肩を両手で抱き男神が女神の腰を抱いています。そして女神は片足を後ろにして動きを見せています。お薦めの道祖神です。
八景山 波田にもほど近い八景山の双体像は梓川村としてはかなり大きいものです。にこやかな双体道祖神です。実はこの横にかなり大きな男根石が祭られています。
氷室 男根様に彫りこまれた双体道祖神。安曇野には珍しいものですね。
小室2 美しい双体像で、上記の小室の像と男神・女神の様子が良く似ている。石の気配等が安曇野よりも松本平の道祖神に似ている。
北北条 どっしりとした石に彫りこまれている像。双体像の周りの部分には線彫りで神社が彫られている。


うつぎ樽 小室の道祖神には「うつぎ樽」がお供えされていました。
これは、生まれた子供のお宮参りをするときにその木戸の道祖神に御神酒を供えたものです。
この御神酒の器は「うつぎ樽」と呼ばれて、20cm程のウツギの木を2本白紙で包み水引を
掛けたものです。
ここ梓川村ではいまでも見ることが出来ます。

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