下笹尾の道祖神

下笹尾の道祖神


安曇野の北に位置する八坂村の下笹尾の道祖神。
下の部分が欠けてしまっているようだが、美しい道祖神である。
トタンの屋根を戴く道祖神で八坂ではこのパターンが結構ある。

その周り  旧街道の今   

実はこの道祖神は昔は相川にあったとの事である。
地元のおばあちゃんに話を伺ったところでは、下笹尾の若い衆は結構な者だったそうで、
本来なら帯代金を置いてくるところをそのまま持ってきて洞穴に隠したとか。
ところがそれ以来、集落に火事が増え、洞穴に隠していたのを今の位置に祀ったらしい。
ここの道祖神は年代不明だが、現在の相川の道祖神が万延1年(1860)の物であるから
それ以前には違いない。参考にしている「北安曇の道祖神(牛越嘉人著)」にもこの事は
載っていなかった。

また、右の写真の細い山道が旧街道で、昔は馬がここを歩いたそうである。
今は至る所で寸断されていて、歩いてたどることは出来ない。


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