kokoton安曇野紀行#12

5月連休の生坂村・小立野入りの散策

例年に較べて春の早かった今年ですが、今回はkokoton大好き・廃村巡りの
スペシャルをお贈りします。
道祖神探索で通う生坂村・小立野入りの今は廃村・根耕地(ねっこうち)。その元
の住人でいらっしゃる山崎さんとご一緒に根耕地〜高松〜高松日影〜エイザ
〜清久保の廃村歩きの様子をご覧ください。

オレンジ枠の付いた写真はクリックすると大きめの写真をご覧いただけます。


◆まずは根耕地に入る

いきなり根耕地

本当は、車を置いてかなり急な山道を登って辿りつくのがこの根耕地です。
ご覧の通り今は廃村となっています。写真にいらっしゃるのが山崎さんです。特に、お父さんはここで生まれ育ち、思いで深い処です。

今回、kokotonは山崎さんのお墓参りにお供させていただきがてら小立野入り散策を楽しんだわけです。
根耕地〜高松へ。

と思いきや、山道をそれて根耕地の裏へと進む山崎さん。

◆根耕地の祠を元通りにしないと・・・

根耕地を見下ろす裏山には、石の祠が奉られていました。しかし、ご覧の通り崩れ落ちている状況。
祠の中にはちゃんとお札が入っている! そして親子で石を組みなおして再び祠に戻りました。
素晴らしい様子でしたね。右下の写真の通り、祠は集落を見下ろす様に立っているのです。
道祖神のページでも紹介している根耕地
の道祖神の前で。

◆そして美しき緑の廃村・高松へ

緑に抱かれる様に存在する廃村・高松。
kokotonが道祖神探索で訪れた廃村の中でも一二を争う素晴らしさです。
特にこの季節の新緑に彩られた高松は本当に気持ちがいいですね。
ご覧の通りの世界で、まだ家屋もしっかりと残っています。しかし、これも昨年訪れた時よりも風化が進んでいるのは確か。
前出の根耕地の山崎さん宅も同じです。人が住まなくなった家は考えられないほどのスピードで崩れているのです。

◆高松の続き、高松日影

実は今回の散策はここ高松日影の道祖神探索でもありました。昨年、高松の道祖神は見つけられたものの日影の道祖神までは見つける事は出来ませんでした。そこで、今回は強い味方の山崎さんにご同行をお願いしたわけです。
高松の集落は既に埋もれて跡形も有りません。深い笹薮に覆われてしまっていました。そんな中を探し回りましたが残念ながら見つける事は出来ませんでした。でも、自然いっぱいの中を歩き回るのは本当に気持ちが良い事です。

◆エイザ〜清久保へ

清久保の道祖神です

日影から下るとエイザの跡へ出ます。エイザへは下の道から舗装路の名残が通っています。しかしながら、その地名は私の持っている資料にはどこにもありません。当然その字も判りません。山崎さんが地名を知っていらしゃったので教えていただけたわけです。

左の写真は、その先の清久保の道祖神です。清久保には廃集落が3軒ほど崩れずに残っています。
この道祖神は道すがら、ひっそりと佇む酒器像の双体道祖神です。

◆山道から見える山間の集落

この様な、山間の集落を辿ると処々で山向こうのお隣が見えたりします。
左の写真は、高松日影からエイザに向かう尾根道から見える鷲穴(わしゃな)のお宅です。実は、このお宅は別荘として大切に管理されています。この小立野入りでは、実際に住んでいらっしゃるのは豊久保の1軒だけ。あとは、こちらの別荘です。
右は清久保からみえる山崎さんの集落・根耕地です。小さく屋根が見えるのがわかりますか?

  


◆最後の道しるべ

清久保から降りてきた処にはご覧の様な馬頭観音が奉られて居ました。
昔は、こんな道も馬が活躍したのでしょうか。


というわけで、今回は生坂村の小立野入りの廃村散策でした。
ちょっとマニアックな方向へ行ってしまったかもしれませんが、普段は行かない様な
環境を垣間見るのも悪く無いと思いますがいかがでしょうか。
ご案内いただいた、山崎さんに心からお礼を申し上げる次第です。


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