廃村北桑梨と西の窪の道祖神
3度目のチャレンジでやっと見つけた、八坂村・北桑梨の道祖神。廃村となった集落の
裏山を掻き分けて登った時に大きな木の根元に佇み、我々を待っているかの様に存在していた。
そして、西の窪の道祖神。廃村になってまだ時間の経っていないここでは、
まだまだしっかりと存在している。かつてはやすやわらの屋根だったはずだ。
今回は、同じく廃村となった西の窪から北桑梨に抜けて二つの廃村の道祖神に逢うことができた。
行ったのは早春の4月初旬。草木が生えそろう前のこの季節以外では不可能だ。現に、夏に再び
訪れたときには場所がわかっているにもかかわらず相当の時間を費やしてしまったのだ。
西の窪の道祖神
西の窪・桜の倒木 | 西の窪の石仏郡 | ||
---|---|---|---|
西の窪の廃村には大きな桜の木が倒木となっている。桜は、人が見なくなると 育たないそうだ。鹿篭の桜の巨木も枯れていた。 道祖神は、廃村の裏の山の途中に庚申塔や大黒天と共に有る。一番奥に青い 屋根が少し見えているのがそれだ。 |
年代不明の西の窪の道祖神。摩耗もひどく、 トタンの屋根は風情は削がれるが有りがたい事だ。 西の窪の裏山には、飯綱神社があり各種の講が 行われている可能性がある。 道祖神もその道の途中にある。かつては、ここから 山奥の廃村である桑梨や鹿篭への道が一つの 大きな道であったのだろう。 |
北桑梨の道祖神
西の窪から北桑梨への道 | 北桑梨の廃村 | ||||
---|---|---|---|---|---|
西の窪から北桑梨に抜ける道は現在では、このような道と呼べないような状況になって いる。これで、草木の育つ前の早春である。この季節以外では、道を知っていても難しい 状況だろう。北桑梨の廃村も訪れる度に崩れがひどくなる。 |
北桑梨の道祖神も年代不明である。しかし、屋根もない状態である割に 状態がよい。握手像であるが変わった造型の道祖神である。 そして、この道祖神の後ろにはちょうど彫りかけの様な石がある。(写真 上) 夏は草茫々でここにたどり着くことさえ厳しい。知らなければ草に 埋もれてわからない。 |